2017.02.04更新

インフルエンザが大流行しています。
予防法としては、うがいと手洗いの徹底が言われていますが、皆様にはそれに加えて歯磨きの徹底もしていただきたいと思います。

お口の中にはもともといくつかの細菌があります。歯磨きできれいな状態を保てないと、この細菌の数が増えてきます。それによって虫歯が進行したり、歯周病になったりしやすくなります。よく虫歯菌とか歯周病菌という言葉を耳にしますが、正しくは口腔常在菌と言って、もともとお口の中にある細菌なのです。数が増えてくると悪さをするだけなのです。

さらに最近の研究では、お口の中をきれいにしている高齢者の方と、あまりきれいに保てていたい高齢者の方では、インフルエンザにかかる率が2倍近く違ったという報告もあります。

ですから、歯磨きする事は、ただ食べ物のカスを取り除くというだけではなく、健康にも大きく貢献できるという事なのです。

歯並びやお口の中の状態は一人一人違います。その方その方にあった歯磨きの仕方がありますので、わからない事がありましたら、ご遠慮なくスタッフにお尋ね下さい。

さて、2/4(土曜日)は院長が歯科医師会出席の為、午後が休診になります。ご迷惑をおかけしますが、あらかじめご了承の程をお願い申し上げます。

投稿者: しのやま歯科医院

2015.09.01更新

世の中にはたくさんの歯磨き粉があります。
以前はどれを使っても大差ないと思われていましたが、最近は様々な薬効のある歯磨き粉が出てきました。ホワイトニング効果のあるもの、エナメル質を硬くするもの、歯周病予防効果のあるもの等。

現在当院では、治療がひと段落してメインテナンスに移行した患者様を中心に、歯磨き粉のサンプリングを行っております。あくまでサンプルなので、通常のものよりかなり小さめですが、逆に携帯用や旅行用に最適かもしれないですね。

それぞれの患者様に合わせて、最適のものを選んで差し上げております。

しかし、いくら歯磨き粉が良くても磨き方が良くないとせっかくの効果も半減してしまいます。歯科衛生士による歯磨き指導を受けてからお使いになる事をお勧めいたします。

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投稿者: しのやま歯科医院

2015.07.28更新

梅雨が明けて、夏の暑さが本格的になってきましたね。今年は特に暑さが厳しいので、身体がついていかずに、体温調節機能がうまく働かず、熱中症になる人が多いようです。

汗をかく事は体温を調節する大切なしくみです。しかし、最近ではエアコンのある部屋で暮らしたり、身体をあまり動かさない人も多く、発汗機能が低下しているようです。発汗による熱の放散がうまく出来ないと、身体に熱がこもり、めまいや吐き気におそわれるなどの様々な症状が出てきます。これが熱中症です。

熱中症の対策には、こまめな水分補給が大切です。暑い季節には水分が失われるのが速いので、渇きを感じる前にこまめに水分を補給しましょう。

当院では、待合室にウォーターサーバーを設置してあります。暑い中を歩いて来院なさった場合は、ぜひお召し上がり下さい。よく冷えておりますので、ご遠慮なさらずに何杯でもどうぞ♪

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投稿者: しのやま歯科医院

2015.05.18更新

歯周病になってしまったら、歯磨きを頑張って歯肉の状態を改善したり、歯石を取ったり、ということはもちろんですが、生活習慣の改善により、悪化を防ぐことができるのです。その為のいくつかのポイントについてお話ししたいと思います。

1)たばこは吸わない
たばこを吸う人は吸わない人に比べて歯周病にかかりやすいといわれています。これはたばこのニコチンによって、血液の流れが悪くなり、細菌と戦う働きが弱くなるためです。

2)砂糖を取り過ぎない
最近では、大人だけでなく、子供にも歯周病が多く見られるようになってきました。子供は砂糖が多く含まれているお菓子や清涼飲料水をよく摂り過ぎるからでしょう。砂糖は、虫歯にもよくありません。

3)ストレスをためない
ストレスは歯ぎしりのもとになり、歯ぎしりは歯周病を悪化させます。歯ぎしりは自分では気がつかないことも多いので、家族が注意を払ってあげるといいでしょう。

4)左右両側でバランス良く噛む
どちらか片方の歯でばかり噛んでいると、噛んでいる側の歯は汚れが落ちやすいですが、あまり噛まない側の歯には歯垢がたまりやすくなります。意識して両側の歯でバランス良く噛むようにしましょう。

5)軟らかい物ばかり食べない
軟らかい食べ物はカスが歯に付きやすく、歯垢が形成されやすくなります。歯ごたえのあるものや食物繊維が多く含まれたものをしっかり噛んで食べるようにしましょう。

6)口呼吸の習慣をやめる
口呼吸は口の中が乾燥しやすくなるので、細菌に感染し、炎症を起こしやすくなります。耳鼻咽喉科にかかっている人は治療の必要がありますが、口呼吸の癖がある人は、直すように心がけましょう。

いかがでしたか?ほんの少し気を付けるだけで、歯周病の悪化をくいとめられるのです。歯磨きも頑張っているし、歯石も定期的に取ってもらっているのに、なかなか歯周病が治らないと感じている方は、知らず知らずのうちに、このような習慣があるのかもしれません。一度自分の生活習慣を見直してみるのも良いかもしれませんね。


投稿者: しのやま歯科医院

2015.03.16更新

お口の中にコブのようなものを見つけた事はありませんか?

コブ=できもの=ガンかと心配なさる方もいらっしゃるかもしれません。でも、ちょっと待って下さい!そうでない場合も多いのです。今回はこのコブのようなものについて書いてみます。

そのコブみたいなものは硬いですか?そして指や舌で触ると丸くてツルツルしていますか?触ってみてもほとんど痛みも感じませんね?

もし、これらがあてはまれば、それは骨隆起(こつりゅうき)である場合が考えられます。

骨隆起とは、あごの骨が過剰に発達したものです。下顎の歯茎の内側や、上顎の真ん中あたりにできる事が多いです。

大きさは変わらない場合もあり、また少しずつ大きくなる場合もあります。そのまま放置して自然に小さくなることはありません。

原因は、遺伝や体の歪み、歯ぎしりやくいしばりによる過剰な力がかかることへの骨の抵抗などいろいろ考えられていますが、はっきりとはわかっていません。

特に症状がない場合は経過観察になることが多いです。

しかし、入れ歯を作る時に邪魔になったり、入れ歯が当たって痛みを感じたりする場合には、外科的に切除することもあります。

また、凹凸がある為に付近の歯や歯茎を磨きにくい事も多く、むし歯や歯周病になりやすいリスクは高くなります。

大きいものの場合は舌の邪魔になり、発音障害を起こす事もあります。

また、一回切除したからといって、再発しないとは限りません。

歯ぎしりが原因と思われる場合には、歯に負担がかからないようにマウスピース等を作って装着する治療法もあります。

もし、鏡をのぞいてみて、『なんだか出っ張ってるところがあるなぁ〜』と思ったら、かかりつけの歯科医に尋ねてみて下さい。たいていの場合は問題ない場合が多いですが、一度チェックしてもらえば安心ですよね♪

投稿者: しのやま歯科医院

2015.02.25更新

入れ歯は、作ってもピッタリとするまで調整をしなければならないというお話を以前にしました。

では、なぜ合わない入れ歯を無理して使い続けてはいけないのでしょうか?

今回は合わない入れ歯によっておこる様々な障害についてお話します。


★合わない総入れ歯を使い続けると…

①入れ歯と歯ぐきがあたる部分のあごの骨がやせてきます。

②噛み合わせが合っていないと、強く噛んでいる部分のあごの骨がやせ、その上の人工歯がすり減り、唾液が出にくくなります。

③口元がくしゃっとしてシワが寄り、老けた印象になります。

④噛むと痛いので、よく噛まずに丸飲みになり、消化不良をおこしやすくなります。

⑤柔らかい食べ物ばかり食べるようになり、入れ歯が汚れやすくなります。


★合わない部分入れ歯を使い続けていると…

①噛み合わせが悪いと人工歯の高いところばかり当たり、その下のあごの骨がやせるので入れ歯が動くようになります。

②噛んだ時に入れ歯が動くと、入れ歯を支えている自分の歯がグラグラしてきて、放置すると最後には抜けてしまいます。

③入れ歯が動いたり痛みがあると、食べ物をしっかり噛まずに飲み込むようになるため、消化器官などの病気になったり口臭の原因にもなります。

④残っている自分の歯が虫歯になりやすくなります。

入れ歯安定剤が各種出ていますが、あくまで応急処置として使い、できるだけ早く、かかりつけの歯科医師に相談して調整してもらうようにしましょう。自分で金具を曲げたり、内面を削ったりするのは、絶対にやめましょう。

投稿者: しのやま歯科医院

2014.12.05更新

寒さが一段と厳しくなってきました。風邪やインフルエンザもそろそろ流行り出してきているみたいですね。

風邪をこじらせて肺炎になる…とはよく聞きますが、肺炎を軽く考えてはいけません。高齢者の死因の第3位は、なんと肺炎なんです。最近では肺炎のワクチンのCMをよくTVで見るようになりましたね。

お口の中の状態と肺炎が関係あると言ったら、皆さんはビックリなさるでしょうか?歯周病の人とそうでない人では、特に高齢者では肺炎にかかるリスクが全く違うのです。

飲み者や食べ物を飲み込む動作を嚥下(えんげ)といい、食道を通って胃に運ばれます。その時、食べ物や飲み物は食道へ、空気は気管へと分けられますが、食道と気管は隣り合わせの為、誤って気管の方に物が入ることがあります。これを誤嚥(ごえん)といいます。通常は、咳をしたり、むせたり、という吐き出そうとする動作によって気管から出そうとします。たとえ少量入ってしまったとしても、体力や抵抗力、免疫力等により、細菌を駆除できるのでさほど問題はありません。

しかし、高齢になったり脳の病気等により嚥下機能が低下すると、うまく飲み込めなかったり、誤嚥した時に吐き出す力が鈍くなり、気管への誤嚥がしやすくなります。このとき、口の中の細菌も一緒に気管や肺に入ってしまい、体力や抵抗力、免疫力の低下により肺炎にかかりやすくなります。これを誤嚥性肺炎といいます。

誤嚥性肺炎にかかりにくくする為に自分でできる事がいくつかあります。

①歯磨きやうがいをこまめにして、口の中の細菌を減らし、いつも清潔に保つ。
②入れ歯は洗浄液等でこまめに洗浄して、清潔に保つ。
③手指に付いた細菌が口に入らないように、食事や間食の前には良く手を洗う。

そして、食事の時にも工夫できるいくつかのポイントがあります。

【1】食べ物は良く噛んで、ゆっくり食べるようにする。
【2】食べ物を細かく刻んだり、とろみをつけて、飲み込みやすくする。
【3】TVを観ながら等の「ながら食べ」をすると、集中力に欠け、誤嚥しやすくなるので、食事の時は食事に集中できるようにする。
【4】長時間横になっていると、口の中のものが気管に入りやすくなる為、寝たきりの状態を避け、上体だけでも起こした姿勢を保つ。特に食後2時間は胃液の逆流がしやすいのでそれを防ぐ為、横にならずに上体を起こした姿勢を保つようにする。
【5】もし異物が気管に入ったら、うつぶせにして背中を叩く等して、できるだけ早く外に出す。

口の中をきれいにしたり、これらのポイントに気を付けることで、肺炎のリスクをかなり下げられるようです。

歯磨きは、虫歯予防の為だけではないんですね!

投稿者: しのやま歯科医院

2014.11.06更新

そろそろインフルエンザが流行り始める季節になってきましたね。皆さんは、もう予防接種を受けましたか?

人混みに行くとゲホゲホ咳をしている人が増えてくる季節、外出時にはマスクをし、帰宅したら手洗いうがいを励行する。これは大切なポイントですが、それでもかかる時にはかかってしまいますね。同じ条件下でもかかりやすい人とかかりにくい人がいたり、また、かかっても軽く済む人と重症化する人がいる、不思議だと思いませんか?

身体の抵抗力や免疫力の違いといってしまえばそれまでですが、自分で抵抗力をつける事が出来るとしたら?

そのひとつがお口の中を清潔に保ち、歯周病にならないようにする、または歯周病を治療して歯肉を健康な状態に近づける事なのです。インフルエンザと歯周病に関係があるなんて、びっくりされるかもしれませんが、近年の研究ではその関連性が明らかにされてきました。

歯周病などでお口の中の細菌が増えてくると、ある酵素が作り出されやすくなります。そしてその酵素は、インフルエンザのウィルスを粘膜に張り付きやすい状態に変えるのです。インフルエンザは口から感染しやすいので、口の中に細菌が多いと口や喉の粘膜に張り付きやすくなり、感染の機会が増えることになります。

ある介護福祉施設で、口腔ケアを徹底したところ、そうでない施設に比べて、インフルエンザの発生率が10分の1にまで減ったという報告があります。

他にも、糖尿病など全身疾患があると免疫力が落ちて感染しやすくなったりするのですが、まずは自分でお家でできる事としては、ブラッシングを頑張ってお口をきれいに保ち、時々歯科医院で歯石を取ったりブラッシングのチェックをしてもらうといいでしょう。

お口は身体の入り口だと考えれば、そこをきれいに保つ事によって病気のリスクを下げるという事は、理にかなっていますよね!

投稿者: しのやま歯科医院

2014.10.23更新

朝晩に寒さを感じるようになってきましたね。そうなると、歯磨きの時のうがいの水が歯にキ〜ンとしみる人もいるのでは?すごく冷たい水がしみるのは誰でもあることなので、あまり心配は要らないのですが、問題は、少し冷たいくらいでもキンキンと響く場合です。……もしかすると、それは知覚過敏かもしれません!

知覚過敏とは、冷たいものを食べたり飲んだりする時に、虫歯でもないのに歯がしみる状態をいいます。

その原因は、歯ぎしりや歯ぐきの後退、強すぎるブラッシングなどさまざまです。

最近では、日本人の3人に1人が知覚過敏であると言われています。

では、知覚過敏にならないためには、何に気を付けたら、良いのでしょうか?いくつかポイントをあげてみます。

①必要以上に強い力でブラッシングしない
②毛先の柔らかい歯ブラシを使う
③歯ぎしりを避けるためにマウスピースなどを使用する
④歯ぐき後退の原因となる歯周病にならないよう、お口の健康を保つ
⑤知覚過敏で歯がしみるのを防ぐ歯磨き粉を使用する
⑥定期的に検診を受け、知覚過敏についてのケアのしかたを歯科医からアドバイスを受ける。そして必要ならば、治療する。

歯磨き粉で知覚過敏が予防できるなんて、ご存知でしたか?歯磨き粉の中の成分に、バリアを作ってくれるものがあり、外からの刺激が伝わるのを防いでくれるのです。

当院でも、知覚過敏に効く歯磨き粉を扱っております。興味のある方は、受付に聞いてみて下さいね。運良くサンプルがあれば、差し上げられるかもしれませんよ!


投稿者: しのやま歯科医院

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