11月、東京に初雪の降った寒い日に、長年頑張ってくれていたエアコンが壊れました。正確には室外機が壊れたようです。

朝からウィ〜〜ンという変なエンジン音がしていて、そのうちにエアコンが勝手に止まりました。再び電源を入れようとすると、今度は停電しました。何度か繰り返して、これはもうダメだなと思い、諦めてストーブに切り替えました。各ユニット前にひとつずつと、待合室にひとつ。雪の日で特に寒い日だったので、患者様には多大なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。

エアコンの会社に連絡しても、すぐには来てもらえず、次の日にやっと修理の人に来てもらえましたが、修理してもすぐにまた壊れるかも、との事でしたので、思い切って新しくする事にしました。

おかげさまで無事に工事も終わり、新しいエアコンが入りました。

今回の事で、感じた事があります。

最初、修理を頼んだ会社は、見積もりは週をまたがないと出来ないし、さらに機械の取り寄せも何週間もかかってしまうし、工事の為には昼間の診療を休診にしなければならないとの事。そんなに長い間患者様にご迷惑をかけ続けてストーブだけで乗り切る訳にはいかないと頭を抱えてしまいました。まさにピンチ！すると、知り合いの方が別の業者さんを紹介して下さり、なんと数日で工事までたどり着けたのです。しかも、診療時間に影響が最小限で済むようにと、音があまり出ない部分の仕事はかなり早朝から工事を始めて下さったのです。おかげで診療を１時間だけ遅らせる事で10時から診療する事が出来たのです。こちらの事情をいろいろと考えて下さりながら工事をして下さった業者さんにはいくら感謝しても足りないくらいです。

いろいろな方達に助けて頂いて、こうして自分があるのだなぁと不思議な人の縁を感じ、胸が熱くなりました。

患者様の中にも、室外機の調子が悪いせいだと再び電源を入れる時に一時的にかなりの電力を食うので停電するから、機械やコンピューターに悪影響が出るので、このまま停めておいた方が良いと教えて下さる方がいらしたり、いつもより寒い待合室にもご理解を下さり、逆に大丈夫かとこちらをご心配して下さる方など、温かいお心遣いやお言葉を頂戴しました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

新しいエアコンはかなり強力なので、設定温度も控えめにしないと暑く感じるくらいです。いつも当たり前にあるはずの物のありがたみを感じ、人の温かさに触れた冬の初めでした。