2015.03.16更新

お口の中にコブのようなものを見つけた事はありませんか?

コブ=できもの=ガンかと心配なさる方もいらっしゃるかもしれません。でも、ちょっと待って下さい!そうでない場合も多いのです。今回はこのコブのようなものについて書いてみます。

そのコブみたいなものは硬いですか?そして指や舌で触ると丸くてツルツルしていますか?触ってみてもほとんど痛みも感じませんね?

もし、これらがあてはまれば、それは骨隆起(こつりゅうき)である場合が考えられます。

骨隆起とは、あごの骨が過剰に発達したものです。下顎の歯茎の内側や、上顎の真ん中あたりにできる事が多いです。

大きさは変わらない場合もあり、また少しずつ大きくなる場合もあります。そのまま放置して自然に小さくなることはありません。

原因は、遺伝や体の歪み、歯ぎしりやくいしばりによる過剰な力がかかることへの骨の抵抗などいろいろ考えられていますが、はっきりとはわかっていません。

特に症状がない場合は経過観察になることが多いです。

しかし、入れ歯を作る時に邪魔になったり、入れ歯が当たって痛みを感じたりする場合には、外科的に切除することもあります。

また、凹凸がある為に付近の歯や歯茎を磨きにくい事も多く、むし歯や歯周病になりやすいリスクは高くなります。

大きいものの場合は舌の邪魔になり、発音障害を起こす事もあります。

また、一回切除したからといって、再発しないとは限りません。

歯ぎしりが原因と思われる場合には、歯に負担がかからないようにマウスピース等を作って装着する治療法もあります。

もし、鏡をのぞいてみて、『なんだか出っ張ってるところがあるなぁ〜』と思ったら、かかりつけの歯科医に尋ねてみて下さい。たいていの場合は問題ない場合が多いですが、一度チェックしてもらえば安心ですよね♪

投稿者: しのやま歯科医院

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